山本弘 / 角川書店

神は沈黙せず

この世界が神によって創造されたことを、科学的に証明したのは兄だった。
…というお話。

ぐわあぁぁっ!
面白すぎ!!
さすが「と学会」会長のSF小説。
と学会とは、超常現象や疑似科学などなど、この世に氾濫するトンデモないものをウォッチングする団体です。非常識な書籍や人物に対して常識的かつ科学的な立場からツッコミを入れながら楽しく鑑賞するという本を出したりしているのですが、このツッコムために必要な膨大かつ正確な知識をふんだんに盛り込んで書かれた小説なんです。

科学、哲学、神学、オカルト、政治、経済、歴史、その他大量の薀蓄は、ただ自慢げに入れられているわけではありません。
薀蓄には語られる必然性があり、その全てが物語を構成していくという、まるでウンベルト・エーコの『フーコーの振り子』近未来版。

神は何故、世界を創造したのか?
なるほど。